よくわかるコンサルティング業界情報
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コンサルティング業界は、クライアントの経営課題を解決に導く業務として、幅広い領域にわたり市場が拡大しています。戦略やIT、人事、財務アドバイザリーなど、それぞれの分野に特化したコンサルタントも存在していますが、コンサルティング業界の市場動向や将来性はどうなのでしょうか。
コンサルティング業界は人気の高い業種ですが、実態をあまり知らない方のために、基本的な知識やコンサルタントの役割、業界の全体像などについて紹介します。
コンサルティング業界の市場動向と将来性
コンサルティングとは、企業の経営課題を洗い出し、解決するためにあらゆる手段を提案、アドバイス、サポートすることです。経営サイドの意思決定に深く関わる業務であり、経営代行のような存在でもあります。
扱う領域も幅広く、事業戦略やIT、人事、財務、制度など多岐に渡るため、コンサルタントには知識と経験が求められます。
国内のコンサルティング業界の市場動向は、拡大傾向にあるといえます。2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、経済不安に陥ったとはいえ、リモートワークが浸透・定着したことによる新たな顧客層やDXへの取り組みにより、IT関連の需要は特に伸びました。
戦略、財務/経理、業務改善、組織/変革、GRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)の分野でも成長しており、特に業務改善コンサルティングや、戦略コンサルティングが高い伸び率を示しました。
ただし、コンサルティング市場の活性化により、付加価値が高かったコンサルティング自体が一般化される懸念もあります。そのためコンサルタントの専門性や高いスキルが重要視されるようになると予測できます。
今後は政府がDX化を推進していることもあり、中小企業向けのITコンサルティングの成長が見込まれます。どの分野においてもコンサルティングの需要は今後も高く、専門分野を持ったコンサルタントが活躍するでしょう。
コンサルティングファームの種類
コンサルティングファームは、大きく8つの領域に分類することができます。それぞれそのような特徴があるのかをまとめました。
戦略系コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームは、マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストンコンサルティンググループに代表されるような、欧米発が大半を占めています。歴史があり高い知名度のあるファームが多く、手掛けるプロジェクトも、CEOなど経営陣をカウンターパートとした経営戦略や新規事業戦略、M&A戦略などのトップテーマが主軸です。
近年は企業内に入り込み、実行まで支援するハンズオン型コンサルティングを行うファームも増加しています。
総合系コンサルティングファーム
Big4と呼ばれた旧会計系ファームが主体となっており、上流の戦略立案のフェーズから、業務改善やシステム導入、アウトソーシングなど、企業のさまざまな経営課題に対する幅広いコンサルティングサービスを行っています。
ファームの多くは、ほかのメンバーファームやグローバルオフィスと連携してプロジェクトにあたっています。協働により自社だけでは実現できないプ大きなプロジェクトを動かせる強みとなっています。
シンクタンク系ファーム
シンクタンク系ファームとは、大手企業・金融機関が立ち上げたファームで、NTTデータ経営研究所や三菱UFJリサーチ&コンサルティング、野村総合研究所などがあります。
元々の基盤を活かした官公庁向けのリサーチや経営・ITコンサルティングの提供を主軸としています。
近年はグローバルプロジェクトも多く手掛けており、実際にはマネジメントコンサルティグなど経営に関わるコンサルティングを行っています。
ITコンサルティングファーム
IT戦略の策定や業務改革支援など、企業にとって比較的上流フェーズのITコンサルティングからシステム導入支援までを手掛けています。ファームによって規模はさまざまですが、独自の強みを活かして大企業から中小企業まで、幅広い規模や業種のIT関連の課題解決をサポートします。
最近では、ITプロジェクトだけでなく、戦略策定に専門性のあるチームを結成し、最上流からのコンサルティングを手掛けるなど、ITを武器とした総合的なコンサルティングを展開するファームも出てきています。
人事系コンサルティングファーム
企業における各種人事を専門的にコンサルティングを行うファームです。具体的には、組織ビジョン、人事戦略の策定、人事制度の構築から導入など、人と組織を変えることによって企業の課題解決を目指します。
マーサージャパンやタワーズワトソンなど、有名ファームには外資系が多いですが、日本では日本独特の人事風土を理解し、大手企業を中心にコンサルティングを手掛けています。
FAS系(金融)コンサルティングファーム
企業の財務に特化した専門性の高いアドバイスや支援を行うコンサルティングファームです。M&A支援、企業価値評価、財務不正防止体制の構築、係争分析などの案件を手掛けており、M&A関連ではクロスボーダー(国際間取引)の案件も増加傾向です。
企業再生やフォレンジック、PPP/PFIなど、公共領域のプロジェクトを手掛けるファームもあります。
国内独立系コンサルティングファーム
特定の大手企業に属さず、国内で独立している企業や組織でさまざまなコンサルティングを行うファームです。日本式のコンサルティングを行うことや中小企業を対象としていることが特徴で、生産性の向上や品質管理といった、現場へ焦点を当てた競争力強化に強みがあります。
高度経済成長を契機に設立されたファームが多く存在し、地域に密着したコンサルティングを提供しています。
新興系コンサルティングファーム
2000年以降に増えた、新興のコンサルティングファームです。大手ファーム出身者が独立したり、大企業を母体としたグループ企業として新会社を設立したりして、独自の強みを活かしたコンサルティングを提供しています。
特化系コンサルティングファーム
特定の業務や業界に特化したコンサルティングを提供しているファームです。その業界への幅広い知識と深い理解がある専門家チームが、さまざまな業界・業種の課題解決に向けて支援します。
コンサルティングファームが増加傾向にある中で、業界・業種に特化することで差別化を図っており、より深く入り込んだコンサルティングの提供が強みです。
コンサルタントの役職と仕事内容
ファームの種類が違っても、コンサルティングの役職、仕事内容は同じです。各職位の呼び方はファームによって異なることがありますが、基本的な役職と仕事内容を紹介します。
パートナー(ディレクター、プリンシパル、ヴァイスプレジデントなど)
ファームのトップであるパートナーの役割は、案件の獲得とファームの経営です。一般的な営業とは異なり、クライアントのトップや金融機関との信頼関係構築をする重要なポジションです。
マネージャー(プロジェクトマネージャー、マネージコンサルタントなど)
各プロジェクトの責任者として、プロジェクト全体の管理、チーム管理、クライアントとの交渉、予算管理などを行います。
コンサルタント(シニアアソシエイト、アソシエイトなど)
現場での実作業とマネジメントを行います。仮説を立て、検証することが大切で、企業の課題を見いだし、解決するためのさまざまな方法を考えます。
アナリスト(アソシエイト、リサーチャーなど)
クライアント企業の情報収集や資料作成などの業務を行います。コンサルタントの指示により行う作業が多く、新卒入社の場合はここからスタートします。
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